マコーリフ のバックアップ差分(No.2)

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*元ネタ紹介 [#introduction]
師団長不在の際、ドイツ軍によって完全包囲された101空挺師団を指揮、救援到着まで持ちこたえた司令官アンソニー・マコーリフが元ネタ。
ドイツ軍の降伏勧告に対し「Nuts!(バカが!)」と返答したことで有名。
なんで不在だったかというと本来の師団長[[マクスウェル・D・テイラー>テイラー]]将軍は本国で会議のため師団を離れたまま、
アイゼンハワーにより急遽バルジの戦いへの参加が決まったからである。(将軍はこの後師団内でちょっと人気が落ちた)
当然こんなスラングはドイツ人には通じないので、回答係のハーパー大佐は意味を聞かれ「Go to hell(地獄へ落ちろ)だそうです」と説明した。
**M3 ハーフトラック [#f8720953]
ハーフトラック(半装軌車両)とは戦車などの全面装軌車と同等の悪路走破性を持ちながら、製造の簡易化やコスト低減を狙って開発された車両のこと。
アメリカでは1910年代から主に民間で開発されており、軍でもフランスのシトロエン・ケグレスハーフトラックを祖とする形でM2ハーフトラックを開発、
そのM2の車体を大型化し、銃座を追加したのがこのM3ハーフトラックである。
M3は生産性、整備性に優れており、似たような車両のドイツ軍Sd.Kfz.251Dが金属製の連結型履帯を採用したのに対し、ゴム製の一体式の履帯を採用していた。
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よく言えば「アメリカ的合理性」に富んだ車両であったが、それは現場の兵にとってはウンザリする「合理性」であった。
装甲は最も厚い箇所でも12mm、薄い箇所ではたったの6mmで、装甲面も生産性重視のため垂直で被弾径始も何も考えられておらずStg44突撃銃の銃撃にすら耐えられないレベル・・
M2重機関砲を搭載し、強力な火力を備えている銃座にも、弾除けの防盾すら装備されてはいなかった。
ドイツ重戦車に全く歯が立たずに一撃で破壊される有様にも関わらず、結局なんとか撃ち合える火力の追加のみに終わったM4シャーマン戦車でも同じことが言えるが、
この頃の米軍は「とにかく数は揃えるからそれでなんとかしろ、戦争に犠牲はつきものさw」というパターンが多いようだ・・
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各種派生型も含めれば、ドイツのSd.Kfz.251の倍ほどの数が生産されたM3ハーフトラックは、同盟国軍を含む多くの部隊に配備された。
多少性能が低くてもトラックや徒歩に比べれば遥かにマシであり、現場の兵を支え、連合国軍の勝利に貢献したのは間違いないだろう。

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